14年前に知りたかった「キャリアの拓き方」


free web hopeの黒須(@hitmeeeeen)です。
普段はHRと「Cucua」というサービスのコミュニティマネージャーをしています。

つい先日、茨城県のとある公立中学校で、「キャリア授業」に登壇してきました。最近の中学生向けのキャリア教育は、働く大人をゲストに招き、どんな仕事をしているか根掘り葉掘り聞いてみよう!というのがトレンドらしいですね。

その際に、先生から当初依頼されたのが・・・

「今の仕事に就くために、学生時代どんな努力をしたかを話してほしい」

というものでした。いやちょっと待って。
14年前の私の夢は「プロバスケットボール選手」でしたけど?ちなみに大学時代の夢は「教師」でしたが、、、あれ?この感じだと、今の私は「夢を叶えられなかった残念な人」になっていませんか?

というか世の中の95%くらいの人が学生時代(しかも中学生くらい)の夢と現職は違いますよね??

この依頼のされ方から推測するに、もしかすると・・・中学生は昔からの夢を叶えて今、活躍されている人のサクセスストーリーしか聞いたことがない可能性がありそうですよね。
実際、私も学生時代は、夢を叶えた人の話しか聞いたことがありませんでしたし、「人の3倍努力して夢を掴み取る」「努力は必ず報われる」みたいな話がほとんどでした。間違ってはいないと思うけど、今思えばそれがすべてではないなー、と。

一つの夢に対してひたすら努力して夢を叶える人は素晴らしい。しかし私はそうではないので、今回はそうじゃなかった人がどうやって今の自分になって仕事を謳歌しているかを赤裸々に話してきました。

「好き」の解像度を上げた

これまでfwhを含めて3社経験していますが、ずっと自分の好きなことを仕事にしてきました。なので、基本的にずっと楽しく働いている側の人間だと思っています。

転機となったのは、1回目の転職。
新卒で入社した会社は、社会的に意味のあるサービスでやりがいもあり、いろんなことを経験させてもらったのですが、、成果が出たら楽しいものの「仕事そのもの」がつらいと思っていました。

自分が好きなことができる!と思って選んだ会社だったのに、なぜ?
当時、セールスとして1日50-100件くらいはテレアポをしていたのですが、そもそも「電話する」という行為がとても嫌いだったんですね。仕事でもプライベートでも、しなくていいなら全然したくない。最初は苦手だったものの、やっていくうちに慣れてできるようになり得意にもなりましたが、やっぱり電話は嫌いでした。
サービスは大好きだったけど、仕事が楽しくないと思った理由はここにあったのです。

このとき「好きな『名詞』ではなく『動詞』ができる仕事に就こう」と決めて自分を見つめ直した結果、「書くこと」「導くこと」「体系化すること」を仕事にできる採用コンサル会社に転職しました。
結構ハードワークしていましたが、仕事そのものは全然苦じゃなかった。好きな動詞を得意に変えられたのも、2社目の会社に入ってからです。自分の強みもわかって、非常に楽しく仕事していました。

「得意でしたいこと」にフォーカスした

「好きな動詞をもっと極めたい!」という理由で2年前、fwhに業界業種未経験で「プランナー」として転職しました。

しかし・・・
書くことは好きで得意な方だと思っていましたが、、蓋を開けたらプランナー業務は自分にとって苦手な動詞ばかりで、努力しないといけないのに体が動いてくれない日々が続きます。まあ冷静になって振り返ると、苦手なのではなく「慣れていない」だけだったようにも思えますけどね・・・

好きなだけでは全然ダメ。希望を持って入社したはずなのに、好きなことが日に日に嫌いになっていくような感覚。自分がこんなにも無能だと思わなかった、、もうダメかと思ったとき、私にPR記事の依頼が来ました。
「本当に私ができるのか?」と思っていましたが、奇跡的にこのPR記事が好評で、やればやるほどクライアントに喜んでもらえて、気付いたら自ら提案し、PR記事ばかり書いていました。
このとき一緒に仕事をしていた相原さんは、しれっと苦手なことをやめさせ、得意でしたい(だろうな〜と思う)ことを与えてくれていたのです。(本当にありがとうございます涙)


未来を決める軸として「しなければいけないこと」「したいこと」の2軸が存在しています。
そして、人の脳は、重要度を優先して行動設計するようにできています。では、何を重要としているのか?答えは、したいことです。

これはつい無意識にやってしまうもので、たとえば・・・子どもの頃、ゲームをしていて「いつまでゲームやってるの?!もう寝なさい!!次やったら没収するからね?!」と怒られても、また親に隠れてゲームをして、、何度怒られてもまたやるじゃないですか。

それぐらいしたいことのエネルギーは凄まじく、時に罰を与えられてもやってしまうほどの威力があります。しかしながら、仕事をしていると日々しなければならないことに抑圧され、ついしたいことを見失いがちです。

じゃあ、したいことを仕事にしたら・・・?

今、私は
・Cucuaコミュニティマネージャー
・HR
・(たまに)ライター
と、三足の草鞋を履いていますが、これは得意でしたいことにフォーカスした結果です。

苦手なことは、それが得意な人にお願いしています。
お願いしている分、自分のやっていることに対しては120%以上の成果を出さないと釣り合わないので正直大変です。でもいつになく楽しく働いています。必然的に仕事のことを考える時も増えました。毎日部活みたいな感覚です(この感覚伝わります?笑)

才能は誰にでもあるけども

私は仕事柄、人の成長や可能性に向き合うシーンが多いのですが、常々思うことがあります。
それは「才能は誰にでもあるけど、才能は自分では気付けない」ということ。

どんな業界のプロたちも元々備えているセンスはあれど、それを見出せたのは恩師と呼ばれる存在がいてこそで、出会わなければ持ち腐れていた可能性もあります。

また、獲得したスキルは同じでも、パフォーマンスを最大化させるために掛け合わせる手段は人によって異なります。得意でしたいことと掛け合わせて活躍できたら最高だし、人材育成の醍醐味はここにありますよね。今後も、Cucuaのコンセプトでもある「スキルによって人生に選択肢を増やす」を自ら体現し、才能を発掘する側であり続けたいと改めて思った次第です。



最後に、中学生にこう伝えました。

大人たちが言う「やりたいと思ったことにはどんどん挑戦しなさい」というセリフの本質には、「誰がいつどこであなたの才能に気付くかわからないから、とにかく打席を増やして見つけてもらいなさい、なぜなら才能は他人に見出してもらうものだから」という意図が隠れています。そして「やりたいことは簡単には見つからない、一生かけて見つけ出すもの」だと大人は知っているから、みんな口を揃えて言うんです。

一つの夢に対してひたすら努力して夢を叶える人は素晴らしいです。
でも、軌道修正しながら常に新しい夢に向かって頑張る人も、また素晴らしいです。


という話を30分でしました。
ここから得られる示唆は「自分のこと、まだまだ知れるよ」ってことですね。

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