こんにちは!
free web hope(以下fwh)デザイナーの榊です。
大学4年で学生社員として入社し、3年目に突入しました!
日々壁にぶつかっては乗り越える、の繰り返し。
学ぶことは尽きません。
fwhには勉強を支援する福利厚生がいくつかあり、メンバーみんなフル活用しています。
今回はデザイナー目線で「アートへGO!」の活用方法をご紹介します!
fwhの福利厚生「アートへGO!」とは
事前申請不要、美術館やアート展に行った際の入場料を会社で負担してくれる制度です。
アートから学ぶ、発想を得る、リフレッシュを目的としています。
私はこれまで10回ほど利用しています。
活用するようになったきっかけ
fwhには、「本好き手当」という書籍購入制度もあるので、本から学びを得ることもたくさんあります。
しかし実際の現場では、「そんなの本に書いてないよ!」ということばかりです。
デザインの修正指示が
「もっと◯◯な感じ!」
「◯◯風に!」
とかなり概念的だったり、
同じ図解でも企業ごとに異なるイメージを反映させるデザインが必要だったり...
デザイナーに成り立ての頃、汲み取り力や応用力が足らずどうすればいいか?と先輩に相談したことがあります。
いただいたアドバイスの中には
いろんな芸術の展示会に足を運ぶこと
興味がない分野や自分が「理解できない」と思う芸術でも、「製作者の思考」を探りにいく
というものがありました。
正解のないものに、誰かが出した答えの一つであるアート。
デザインとアートはまた違ったものですが、
その思考を知ること、自分で考えることは現場で必要な思考力を鍛えることも
できると教えてもらいました。
それが「アートへGO!」を活用するようになったきっかけです。
デザイナー的アート観賞
音声ガイドは必須!芸術家も売れるための工夫をしている
音声ガイドはその作品ができた背景や作家のことを丁寧に説明してくれます。
その時代にあったもの、流行っていたもの、参考にしていたもの、選んだ技法、作者の悩み、評価etc…
解説を聞いていると、もはやマーケティングだな…!と思うこともあります。
とある芸術家は自分の絵の描き方が時代遅れだと気づいて新しい描き方を模索したり、
ただ自分の感性に従って描いていたわけではないことがわかります。
音声ガイドがあると作品をいろんな視点で楽しむことができるのでおすすめです。
なぜその第1印象をもったのか考える
「見るひとにまず〇〇だと感じてほしい!」といったデザインをする時の参考になります。
例えば、「現代的だな」と感じたアートには、現実には自然に発生しない色や黒い線が使われていたり、直線が生かされていたりしました。
そういった印象を形成する要素はテーマに「現代的」「先進的」「差別化」といったワードがあったときの引き出しの一つになっています。
他の人の感想と自分の持った印象との差を探ったりもします。
芸術の感じ方に正解はありませんが、自分の考え方と他者の考え方の差を知ることは
普段自分のデザインを客観的に見るためのヒントになります。
良いと言われる技法や構図を知る
普通の風景画のようだけど、何か良い…
それには「構図」や「光や影の使い方」が関係していることも。
デザインの本では「こういうレイアウトの方法がある」「こういうトリミングがいい」
といったことを学ぶことができます。さらに実際に「良い」とされているものをたくさん見る、
何が良いのか考えることでより知識が自分のセンスとして培われていくと思います。
普段のデザインでも「このトリミングが良いのか悪いのか」判断しやすくなるなど、役立っています。
表現の形を知る
絵画の中には「寓意絵」といった概念的なものを絵にしたものがあります。
現代美術でも、一見何を表しているのか分からずとも、そこには必ず作家の思考があります。
表現の形を知ること、その表現に至るまでの思考や自由さを知ることは
柔軟な思考と発想力を鍛えてくれると思っています。
これは概念的な指示のデザインイメージへの対応力をあげるのに役立っていると思います。
例えば、このデザインを行ったとき
メインテーマは「心がほどける夜の時間のお届け」。
相原社長からは「人それぞれ違うリラックスタイム」をイメージしたデザインの指示がありました。
こちらのプレゼントキャンペーンについて説明するセクションの見出しには
・夜の時間とリラックスを、淡い光と小さなランプで画面を暗くせずに表現
・ほどける時間とキャンペーン企画を合わせて、解かれたリボンとプレゼントボックスで表現
・人それぞれリラックスタイムの形は違えど、大切で貴重なものであることは変わらないので、プレゼントの中身は宝石で表現
など。「どんなプレゼントキャンペーンなのか」を、言葉以外で表現しました。
デザイナーに成り立ての頃だったら、ただのプレゼントボックスを置いて終わっていたかもしれません...
表現の際限のなさを知ったからこそ、どう表現すべきか、深く考えることができました。
まだまだ足りていないですが、思考を鍛える大切さを日々実感しています。
誰でもアート鑑賞は楽しめる
今回はデザイナー視点でのアート鑑賞についてご紹介しましたが、
アート鑑賞は誰でも楽しめるものですし、無理に深く考える必要もないと思います。
「わ!なんかこれすごく素敵!」と言った感動に出会えるだけでも、
「よく理解できなかった…」とモヤモヤするだけでも、
自分の貴重な感覚の体験として溜まっていきます。
答えが出なくても、考えるだけでも、日々の力になっていくと思います。
私はリモートとフレックスを活用して平日に行くことが多いのですが、
仕事の疲れもリフレッシュできるし土日より空いているし最高です!
以上、デザイナーのfwh福利厚生「アートへGO!」活用方法でした!