2022年2月1日付で、経理総務だった鈴木ひとみさんがCFO（最高財務責任者）に就任！働くママでもある鈴木さんに『CFOに就任した意気込み』、相原さんに『CFOに求める独自の考え』について話を伺いました。
本気でCFO目指してたの!?
鈴木さんがCFOに就任するまでの経緯を教えてください。
鈴木：free web hope入社前、私はファイナンシャルプランナーとして子育て家庭の家計アドバイスをしていました。しかし、なかなか家計を支えるだけの収入が得られず、就職を考えました。
「お金に関する仕事がしたい」「会計の視点で貢献したい」と思い、簿記2級を取得し、就職活動をしました。家計が変われば、家庭が変わるように、会計から経営を変えたいと思ったのです。その結果、36歳という年齢かつ新しい挑戦に関わらず採用してくれたのがfree web hope。
2020年に入社後、経理業務に奔走しながらもCFOに挑戦したい、という想いが芽生えていきました。
相原：鈴木さんから、CFOを目指している、とはなんとなく聞いていました。しかし、どこまで本気なのかは把握していませんでした。
2021年8月に、鈴木さんからCFOになるためには何が必要か、と相談を受け、「最低限、資金調達はできるようになる必要があるよね」と伝えました。
もちろん資金調達が出来る事=CFOにはなりませんが。
その後、徐々に金融機関の方との面談が組まれ始め、「あれ？もう動いているの？本気なの？」と思いました。そして、相談を受けてから3か月後に、鈴木さんから「資金調達がクローズできそうだ」と報告を受けました。
正直びっくりしました。
資金調達のやり方を聞かれたこともなかったし、打ち合わせの場を設定されることもなかった。まさか本当に調達できるとは思っていませんでした。
鈴木：一応、方向性や金額は共有しているつもりだったんです笑
ただ方向性そのものはすごくシンプルでしたし、細かくやり方を指定されることもなかったので、一切迷わずに突き進むことができました。
とにかく良い方向に進めるために何をするかにフォーカスしやすい環境だったのです。
とはいえ、資金調達（デット）は初めての経験。
半分はダメもとで思いっきり取り組んでみたいと思いました。
相原：当然、資金を調達することだけがCFOなわけではありません。
マネジメントスキルや経営課題の設定センス、解決スキルなど求められることは他にもあります。しかし、この行動力ならすぐにそうしたスキルも身につけてもらえると確信しましたし、そもそも鈴木さんは入社してからの成長がとてつも無く早かったんです。こうした背景もありCFOに就任してもらいました。
普段の財務業務の信頼性と、自身で学び、考え、資金調達を成し遂げたことを評価しました。
資金調達できたのは全社員の力
鈴木さんは初めての経験の中、どのように資金調達を実現したのでしょうか。
鈴木：資金調達の情報収集の中で「金融機関にいきなり借入の話をしに行っても怪しまれる」という記載を見ました。当然と言えば当然なのですが、営業が苦手な私は、「門前払いなんてこともあるのかな？」と不安に思いながら突撃したのを思い出します。
ただ、やみくもな突撃はしませんでした。
直近4年間の決算書、それに基づいた定性分析、今後の事業計画、明確な資金使途などは最低限として準備し、どんな質問がきても答えられる状況で挑みました。
また、free web hopeのビジョンや将来像に、私自身が本気でワクワクしていたことも大きかったかもしれません。
実際に金融機関の方からは、とても好意的な提案をいただき、2週間後にはこちらの予想を上回るご回答をいただきました。
今となってはどうしてあんなにビビっていたのだろう…と思います笑
私の手柄のようにこれまで話してきましたが、資金を調達できたのは、
「全員の力によって自社の業績が本当に良い状態だったこと」
これ以上のものはありません。
データサイエンティストのようなCFOを目指して欲しい
free web hopeのCFOにはどんなことが求められるでしょうか。
相原：CFOにもいろんなタイプがあると思っています。他社のCFOを真似する必要はありません。free web hope社独自のCFO像を目指して欲しいと思っています。
売上などのローデータを把握している経理・財務は企業にとって最も重要なポジションです。経営者はそのデータを参考に意思決定がしたいのです。意思決定をするためのデータの分析能力をCFOに求めています。データサイエンティストのようなCFOです。
そうなれば、もはやCFOに動かされるCEOです。CEOとCFOは立場が逆転してもいいとすら考えています。
財務ドリブンで企業価値を作っていきたい
CFOに就任されて、どのようなことに取り組む予定ですか。
鈴木：資金は調達できましたが、マネジメントスキル、データの分析能力等、学ぶべきことは多いです。まずは、社員のみんながfree web hopeで本当にやりたいことに時間や力を使ってもらえる環境を財務から作り出したいと思っています。
そして、一般投資家の方から「free web hopeの株がほしいけど、上場しないのかな」と思っていただけるくらいの企業価値を、財務ドリブンで作っていきたいと考えています。
