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※「広告の有効性」は、2025年4月に「広告アセットの充実度」という名称に変更されました。
広告のアセットの充実度とは？
広告アセットの充実度とは、Google広告において見出しや説明文、独自性の観点で目的をどれだけ達成しているかを測る指標です。
Google広告では次のように定義しています。
広告アセットの充実度からは、ユーザーに適切なメッセージを伝えるためのフィードバックを得ることができます。広告アセットの充実度は「未完了」、「低い」、「平均的」、「高い」、「非常に高い」で評価され、広告アセットの充実度が高いほど、広告のパフォーマンスを最大化できます。具体的なフィードバックと組み合わせて広告アセットの充実度を活用すると、広告のパフォーマンスを改善しやすくなります。
引用：広告アセットの充実度について - Google 広告 ヘルプ
広告のアセットの充実度は「未完了」、「低い」、「平均的」、「高い」、「非常に高い」の5段階で評価され、「非常に高い」を目指すことで、広告の品質スコアの向上を目指すことができます。
評価の詳細
- 保留：パフォーマンスの情報がまだない
- 学習中：アセットの評価に必要な情報を収集中
- 低：同種のアセットの中でも、掲載結果が特に低い
- 良好：同種のアセットの中でも、掲載結果が良好
- 最良：同種のアセットの中でも、掲載結果が特に良好
参考：レスポンシブ検索広告の広告単位のアセット レポートについて - Google 広告 ヘルプ
この指標は主にレスポンシブ検索広告や、P-MAX広告で利用されます。
広告アセットの充実度の確認方法
広告のアセットの充実度を確認するには、Google広告管理画面上の「キャンペーン」→「広告」を選択すると、「広告アセットの充実度」列でそれぞれの広告の評価を見ることができます。もし列に含まれていない場合は、「表示項目」から「広告のアセットの充実度」を選択することで、確認できます。
レスポンシブ検索広告のアセットの評価を確認する方法
またレスポンシブ検索広告の場合、Google広告の「アセットの詳細」をクリックすると、レスポンシブ検索広告の見出しや説明文の各評価を確認することができます。
レポートの「パフォーマンス」の項目では、各見出し・説明文の評価が表示されます。「最良」「良」「低」の三段階で表示され、情報が不十分な場合は「保留」「学習中」と表示されます。評価が「低」のアセットの追加が推奨されます。
広告アセットの充実度を高めるメリット
広告アセットの充実度を高めるメリットとして、広告のCVRが高まるというメリットがあります。より詳細に解説すると、Google広告に表示させる広告見出しの選択肢を与えることで、CVRの高い最適な広告が表示されるようになるのです。
広告アセットの充実度が低い原因は？
広告アセットの充実度が低い主な原因は、画像内の右４つの項目を満たせていないことにあります。項目が適切に満たされていないと、左の円に白い部分が表示されます。
また、Googleは広告アセットの充実度が「未完了」となる原因として以下の３つだと公言しています。
- 最終ページ URL がない: 広告に最終ページ URL を追加します。
- 広告グループがない: 広告を広告グループに割り当てます。
- 広告グループにキーワードがない: 広告グループにキーワードを追加します。レスポンシブ検索広告はキーワードがないと掲載されません。
引用：レスポンシブ検索広告アセットの充実度について - Google 広告 ヘルプ
レスポンシブ検索広告の広告アセットの充実度を上げるための具体的な方法
レスポンス広告の広告アセットの充実度を上げるには、シンプルに以下の5つの項目を満たす必要があります。
- 「広告の見出しを追加しましょう」
- 「よく使われているキーワードを見出しで使用してください」
- 「広告見出しを独自性にあるものにしましょう」
- 「説明文を独自性のあるものにしましょう」
- 「サイトリンクを追加してください」
編集した後、円が青で満たされ、「お客様の広告は準備万端です！高い効果が見込めます」となれば完了になります。ただ、満たすとはいっても、工夫なしにこなしていっても必ずしも「非常に高い」まで達するとは限りません。従ってここでは、「非常に高い」を目指すための具体的な施策を解説していきます。
1. 広告見出し
広告の見出しは最大で15個作成することができ、作成した見出しは2個程度が自動で組み合わされて検索画面に表示されます。
できれば15個ほど作成しているとベターですが、13個程度で既に「非常に高い」を実現できている場合は、必ずしも15個必要なわけではありませんので、具合をみて進めていきましょう。
「じゃあ、どんな見出しを作成すればいいの？」という疑問がまだありますよね。基本的には、設定した「検索キーワード」を見出しに含む必要があります。ユーザーの検索しているキーワードを含めていないと、広告が表示されないでしょう。
見出しの候補を調べる方法
①「その他の候補」を確認する
考えられる検索キーワードを見出しに含んで作成してもなお不十分な場合は、が画面左下に表示される「その他の候補」をクリックすると、右側にキーワード候補が表示されますので、それらを参考に再度トライしましょう。既に見出しに使用されているキーワードはチェックマークと共に緑文字で表示され、使用されていない場合は黒い文字で表示されます。
②Googleキーワードプランナーで調査する
また、Google広告に付随する機能である「Googleキーワードプランナー」を利用する方法もあります。Googleキーワードプランナーでは、キーワードの
- 月間検索数ボリューム
- CPC（クリック単価）
- 関連キーワード
- 広告競合性
を調査することができます。キーワードプランナーを活用することで、費用対効果の高いキーワードの発掘に役立ちます。
キーワードの挿入機能について
Google広告には、「キーワードの挿入機能」というものが存在します。広告文の中に、ユーザーが検索したキーワードを自動的に挿入する機能のことです。この機能を使うことで、広告アセットの充実度の向上に繋がります。
キーワードの挿入機能の設定方法
広告見出しの入力ボックスに「 { 」を入力すると、「キーワードの挿入」が表示されるため、選択します。「デフォルトのテキスト」に普遍的なキーワードを入力します。（例：チョコレート、スニーカー、作業着など）入力したら、表示方法を選びます。例えばデフォルトのテキストが「photo copy」の場合、以下のように表示されます。
- 語頭を大文字の場合→ Photo Copy
- 最初の語の語頭を大文字 →Photo copy
- すべて小文字→ photo copy
日本語の場合、どれを選んでも特に変わりはありませんが、一応知識として覚えておきましょう。
ここまで、キーワードについて解説してきましたが、一つ注意点を紹介します。それは、キーワード以外の訴求文も含む必要がある、ということです。実は、キーワードを盛り込んでも、「非常に高い」を実現することが難しいケースがあります。その場合は、自社に関する訴求文を含むことをオススメします。具体的には、送料やメリット、ブランド、行動を促すフレーズ、在庫、価格などの情報です。
キーワードを含む見出しを8割〜７割のメインとして、キーワード以外の訴求文も含んだ見出しを2割〜３割含むことで、広告アセットの充実度を高めることができます。
2.説明文
説明文は広告見出しや画像の下に表示される文で、簡易的にユーザーへ自社情報を伝えることができます。
説明文は上限4件まで入力できますが、できれば文字数を全て使い４つすべて入力しましょう。また、説明文を入力する際は「独自性」があるかどうかが問われます。ポイントとしては、製品やサービスの具体的なメリットを明示したり、競合にはない独自の特徴を強調すると良いでしょう。
説明文の例：
- 「初回限定！すべての商品が20%オフ。さらに、30日間の無料サポート付きで安心してご利用いただけます」
- 「月額わずか500円でプレミアムコンテンツが見放題！今すぐ無料トライアルをお試しください」
- 「当社のクラウド管理ツールで、業務効率を最大30%向上！無料デモを今すぐお試しください」
見出しと説明文のピン留め機能
一般的に、広告見出しと説明文はGoogle広告の推奨された順番で表示されます。見出しや説明文にカーソルを合わせると、ピンのマークが表示されます。ピン留めの設定をすることで、見出しや説明文の表示位置を固定することができます。
ピン留めを使うべきケース
ピン留めは、ユーザーに必ず表示したい情報に用いるのがおすすめです。例えば免責条項などです。一方、ピン留めをしすぎるとAIによる最適な組み合わせのテストをする機会が減っていしまうリスクがあります。
引用：レスポンシブ検索広告について - Google 広告 ヘルプ
後の「【事例】広告アセットの充実度の注意点」章でピン留め機能の注意点について解説しております。そちらもぜひご覧ください。
3. 最終ページURLと表示URLのパス
最終ページURLとは、広告クリック後に遷移するランディングページのURLを指します。
表示URLのパスとは、リスティング広告に表示されるURLの一部であり、宣伝する商品やサービスを説明します。半角15文字（全角7文字）のテキストが入力可能です。パスを入力することで、最終ページURLのドメインとパスのテキストが組み合わされた表示URLが作成されます。
例：メンズハイキングシューズのリスティング広告の場合
- www.example.com/mens_shoes/outdoor：表示URL
- mens_shoes、outdoor：パス
4.サイトリンクを追加する
広告のアセットの充実度を「高い」または「非常に高い」にするためには、6個以上のサイトリンク（広告グループ、キャンペーン、アカウントの階層レベル全体で）を指定する必要があります。
P-MAX広告のアセットの充実度
P-MAX広告の広告アセットの充実度も「未完了」「低い」「平均的」「高い」「非常に高い」で評価され、広告アセットの充実度が高いほど高い評価を得られます。P-MAX広告のアセットとその推奨個数は以下の通りです。
テキストアセットの要件
- 広告見出し：推奨11個以上（最小3個、最大15個）
- 長い広告見出し：推奨2個以上（最小1個、最大5個）
- 説明文：推奨4個以上（最小2個、最大5個）
- ビジネスの名前
- 行動を促すフレーズ：推奨1個
- 最終ページURL：推奨1個
- 表示URLのパス：推奨2個（最小1個、最大2個）
画像アセットの要件
- 横向き(1.91:1)：推奨4枚以上（最大20枚）
- スクエア(1:1)：推奨4枚以上（最大20枚）
- 横向き(4:5)：推奨2枚以上（最大20枚）
- スクエアのロゴ(1:1)：最大1個（最大5個）
- 横向きのロゴ(4:1)：最大2個（最大5個）
ビデオアセットの要件
- 横向き(16:9、10-60秒)：推奨1個、最大5個
- 縦向き(9:16、10-60秒)：推奨1個、最大5個
- スクエア(1:1、10-60秒)：推奨1個、最大5個
その他のアセットの要件
- サイトリンク：推奨6個以上、最大20個
- 電話：推奨1件、最大1件
- 見込み顧客の獲得：推奨1件、最大1件
引用：P-MAX の広告アセットの充実度 - Google 広告 ヘルプ
その他広告の広告アセットの充実度
ここまでレスポンシブ検索広告とP-MAX広告の広告アセットの充実度について解説しました。Google広告では他の広告形態にも「広告アセットの充実度」指標が用意されています。詳しくは以下の公式サイトリンクをご覧ください。
- アプリキャンペーン
- デマンドジェネレーションキャンペーン
- レスポンシブディスプレイ広告
引用：広告アセットの充実度について - Google 広告 ヘルプ
【事例】広告アセットの充実度の注意点
ここまで広告アセットの充実度の改善方法について解説しました。
1. 広告アセットの充実度がCVRの改善につながるとは限らない
しかし、実際の広告運用時に注意していただきたいのは、広告アセットの充実度は必ずしもCVRの向上には結びつかないという点です。
弊社でも、実際に広告アセットの充実度を「非常に高い」にしようと広告見出しを増やした結果、肝心のCVRが下がってしまったという失敗事例があります。
広告アセットの充実度を「非常に高い」にすることは手段であって目的ではありません。重要なのはサイト訪問者と商品・サービスを提供している販売者とのコミュニケーションが成立することです。
Google側の推奨事項を満たすことよりも、検索する人が求めているものを提供して、クリックしてよかったと思われる広告を作ることを意識してみましょう。
2.ピン留め機能の注意点
広告見出し・説明文のピン留め機能の利用がAIの学習を妨げる可能性があります。例えば弊社の運用では、広告見出しのピン留めを解除したことでCVR向上に繋がった事例があります。
もともと①・②・③の3つの広告見出しを固定していましたが、見出し①のみのピン留めに変更しました。結果、CTR・CVRともに改善が見られました。見出し①だけをピン留めすると、その他の見出しとの組み合わせパターンが多くなり、AIが最適な組み合わせを学習しやすくなるためです。このように、成果が出るような見出しの組み合わせが見つかりやすくなります。
ただ一方で、広告主側でも見出しをある程度コントロールする必要もあるかと思われますので、一度にすべてを外すのではなく、段階的にピン留めを外していく方法がおすすめです。
最後に：広告運用でお悩みなら！free web hopeに一度ご相談ください
株式会社free web hope はCX(顧客体験）とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。
長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げ戦略的運用を提供しています。
広告運用でお悩みでしたらまずはfree web hopeに！公式HP、左下のボタンからお悩みをお聞かせください。
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監修者：古瀬純功
free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当：Xアカウント
【Google広告】広告アセットの充実度についてよくある質問
最後に、Google広告のアセットの充実度についてよくある質問をまとめました。
Q1: 「広告のアセットの充実度」とは何ですか？
Google広告において見出しや説明文の関連性、品質、多様性を評価するものです。「未完了」「低い」「平均的」「高い」「非常に高い」の5段階で評価されます。
これは、Googleが「ユーザーの検索クエリに対して、最も関連性の高い広告を自動生成できるかどうか」を測るための診断ツールです。この評価が高いほど、Googleのアルゴリズムが効果的な広告を配信できる可能性が高まります。
Q2: 広告のアセットの充実度を「非常に高い」にするにはどうすればよいですか？
広告のアセットの充実度を改善する方法は多岐にわたりますが、Google広告公式は以下の改善手法を提案しています。
見出しと説明文の数を増やす
複数の見出しと説明文を登録し、多様な組み合わせをテストできるようにします。見出しは15個、説明文は4個すべて登録することを目指しましょう。
独自性の高いアセットを含める
競合他社とは異なるユニークな訴求（例：独自のサービス、受賞歴、特別なセール情報など）をアセットに含めましょう。
よく使われているキーワードを見出しに使用する
ユーザーがよく検索しているキーワードを調査し、見出しに追加しましょう。レスポンシブ検索広告の管理画面でキーワードの候補を調査することもできますし、キーワードプランナーなどのツールを用いることも有効です。
サイトリンクを追加する
6個以上のサイトリンク（広告グループ、キャンペーン、アカウントの階層レベル全体で）を指定する必要があります。
