運用型広告

インスタ『リール広告』の始め方!費用や作成方法〜配信方法までわかりすく解説

Instagramの「リール広告」は、短尺動画を活用した新しいInstagram広告フォーマットです。ユーザーのフィードや探索ページに自然に配信され、視覚的なインパクトと高いエンゲージメントを期待できます。しかし、「リール広告ってどうやって作成するの?」「配信の手順は複雑?」「費用はどれくらいかかるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、Instagramリール広告の基本的な仕組みや作成方法、配信手順、さらには費用感まで、2025年最新版としてわかりやすく解説します。これからリール広告を始めたい方や、効果的な活用方法を知りたい方にも参考になる内容です。
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インスタグラムのリール広告とは?

インスタグラム(Instagram)のリール(Reels)は、縦長の短い動画を気軽にシェアできる機能です。近年、TikTokの急成長をきっかけに縦型動画の人気が高まり、多くのSNSプラットフォームが取り入れるようになりました。インスタグラムもその流れに乗り、「リール」として独自のショート動画プラットフォームを展開しています。

そんなリールを広告として配信できるのがリール広告です。リール自体は無料で作成・投稿でき、多くのユーザーに閲覧される可能性があります。しかし、無料配信だけでは限界があり、特に新規アカウントの場合、リールのリーチ(到達数)を短期間で大きく伸ばすのは容易ではありません。

なぜリール広告を使うべきなのか?

リールが表示される仕組みは、以下の要素に影響されます:

  • ユーザーのアクティビティ履歴
  • 投稿者とのやり取りの履歴
  • リール動画の人気度
  • 投稿者のフォロワー数や人気度

特に新しいアカウントや認知度の低いアカウントの場合、オーガニックな(自然な)リーチを獲得するのは難しくなります。そこで役立つのがリール広告です。リール広告なら、アカウントの知名度やフォロワー数に依存せず、リールを視聴する幅広いユーザーに届けることが可能です。

つまり、広告として配信することで、短期間で多くの人の目に触れ、ブランド認知度の向上や商品のプロモーションに繋がります。リール広告は視覚的なインパクトが強く、ユーザーの興味を引きやすいので、エンゲージメント(反応)も高まりやすいというメリットがあります。

リール広告の特徴

インスタグラムのリール広告には、全画面で縦型表示されます。視覚的なインパクトが強く、ユーザーの注意を引きやすいのが特徴です。

リール広告の主な特徴

  • 最長15分の動画配信が可能:他の広告形式よりも長尺の動画が使えるため、商品紹介やブランドストーリーを伝えられる
  • 縦型動画の全画面表示:スマートフォンの画面いっぱいに表示されるため、他のコンテンツに邪魔されず視聴されやすい
  • 発見タブに表示:ユーザーが新しいコンテンツを探す「発見タブ」にも表示され、まだフォローされていないユーザーへのアプローチが可能
  • インタラクションが可能:リール広告にも「いいね」「コメント」「保存」「シェア」ができるため、エンゲージメントの向上が期待できる

リール広告の目的

リール広告は、広告の目的に応じて配信が行われます。目的は以下の中から選択できます。

  • 認知:ブランドや商品を多くの人に知ってもらいたい場合
  • トラフィック:自社サイトや特定のランディングページへのアクセスを促進したい場合
  • エンゲージメント:いいね、コメント、シェアを増やし、ユーザーとの交流を深めたい場合
  • リード:資料請求や問い合わせを獲得したい場合
  • アプリの宣伝:アプリのインストール数を増加させたい場合
  • 売上:商品の購入を促進したい場合

リール広告のメリット

インスタのリール広告における主なメリットは以下です。

  1. 広告感が薄いため視聴されやすい
  2. エンゲージメントを高めやすい
  3. スマホに最適化されたフォーマット

1. 広告感が薄いため視聴されやすい

リール広告は、通常のリール動画の合間にシームレスに表示されるため、ユーザーが「広告だ」と意識しにくいのが特徴です。多くのリールは15秒〜90秒程度のため、ユーザーはストレスなく複数のコンテンツを見ています。その流れで広告が表示されるため、視覚的な違和感が少なく、最後まで視聴される確率が高まります。

2. エンゲージメントを高めやすい

リール広告は音声と動的なビジュアルを組み合わせたフォーマットのため、静止画では伝えきれない情報を効果的に届けられます。

ポイントは、最初の3秒で視聴者の興味を引くことです。インパクトのあるシーンやキャッチーなメッセージで目を引くことで、「いいね」「保存」「シェア」といったエンゲージメントが高まりやすくなります。

さらに、リール広告はシェア機能が活発に使われるため、興味を持ったユーザーが友人や家族に簡単に共有できます。例えば、飲食店のリール広告を見て「今度ここ行こう!」と友達に送ることで、二次拡散が起こり、自然な形で広告がシェアされます。

3. スマホに最適化されたフォーマット

リールは縦型(9:16)のフォーマットで、スマホの画面いっぱいに表示されるよう設計されています。 多くのユーザーがスキマ時間にスマホでリールを視聴するため、視覚的なインパクトが強いです。

縦長動画はスクロールせずに全ての情報を表示できるため、重要なメッセージが見逃されにくいというメリットもあります。

リール広告の「制作」にかかる費用

リール広告の制作費用は、内製するか外注するかによって大きく異なります。

  • 内製する場合:自社内で撮影や編集を行うことで、コストを抑えられます。スマホやカメラで撮影した動画を編集する場合、数千円〜数万円程度のコストで済みます。
  • 外注する場合:より高品質な動画制作を目指す場合、プロの制作会社に依頼することになります。
    • 静止画広告:制作費用は数十万円が相場です。
    • 動画広告:制作費用は40万〜100万円程度が一般的です。

リール広告の出稿費用(課金方法)

リール広告の出稿費用は、Instagramに対して支払う広告配信費用のことです。課金方式は以下の3種類があります。

1. CPM(インプレッション課金)

CPM(Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方式です。1表示あたりの費用は0.2〜1円が相場となっており、少額でも多くのユーザーにリーチできます。

  • おすすめの目的:ブランド認知度の向上やリーチ拡大
  • メリット:多くのユーザーの目に触れやすく、短期間での認知拡大が可能

2. CPC(クリック課金)

CPC(Cost Per Click)は、広告がクリックされるごとに費用が発生する課金方式です。1クリックあたりの費用は40〜100円が相場です。

  • おすすめの目的:Webサイトへのアクセス、問い合わせの促進
  • メリット:実際に興味を持ったユーザーがクリックするため、効率的に集客が可能

3. CPI(インストール課金)

CPI(Cost Per Install)は、広告経由でアプリがインストールされた場合に費用が発生する課金方式です。1インストールあたりの費用は100〜200円が相場です。

  • おすすめの目的:アプリのダウンロード数拡大、資料請求の獲得
  • メリット:目的が明確な分、ROI(投資対効果)が測定しやすい

リール広告の入稿要件

ここでは、インスタ リール広告の入稿要件を紹介します。

基本ファイル情報

  • ファイルタイプ:MP4、MOV
  • アスペクト比:9:16(縦長のスマホ画面に最適化)
  • 解像度:1,440 x 2,560ピクセル

動画設定

  • 圧縮方式:H.264
  • スキャン方式:プログレッシブスキャン
  • フレームレート:固定フレームレート
  • 画素設定:正方画素
  • 音声圧縮:128kbps以上のステレオAAC

キャプションと音声

  • 動画のキャプション:任意だが使用を推奨
  • 動画音声:任意だが強く推奨(ユーザーのエンゲージメントを高めるため)

テキストの推奨事項

  • メインテキスト:72文字以内が理想
    • 過度な文字数は視認性が低下するため、簡潔かつインパクトのある文章を心がけましょう。

技術要件

  • 動画の長さ:0秒〜15分
  • 最大ファイルサイズ:4GB
  • 最小幅:250ピクセル

セーフゾーンについて

リール広告の表示領域には「セーフゾーン」が存在し、重要な情報が隠れないように注意が必要です。

セーフゾーンの目安

  • 上部:14%
  • 下部:35%
  • 左右:6%

セーフゾーン外に配置すると、プロフィールアイコン、コールトゥアクション(CTA)、インターフェース要素によって隠れてしまう可能性があります。以下の画像は、セーフゾーンの範囲を示しています。(左がリール広告、右がストーリーズ広告)オレンジで塗られていない部分が安全な表示領域です。

画像引用元:ストーリーズ広告とリール動画広告のテキストオーバーレイとセーフゾーンについて

インスタ リール広告の作成と配信方法 : 5ステップ

ここでは実際にリール広告の出し方についてステップごとに紹介していきます。

  1. Meta広告マネージャにログイン
  2. [+ 作成]で新しい広告を作成する
  3. 広告の目的を1つ選択
  4. キャンペーンの詳細を設定
  5. 「公開する」ボタンをクリック

1. Meta広告マネージャにログイン

まずはMeta広告マネージャーにログインしましょう。まだ広告マネージャーのアカウントを持っていない場合は、こちらから「利用開始」でアカウントを作成しましょう。

2. [+ 作成]で新しい広告を作成する

Meta広告マネージャにログインしたら、左上の「+作成」ボタンをクリックし、新しいキャンペーンの作成を開始します。

3. 広告の目的を1つ選択

作成ボタンをクリックすると、広告の目的を選択する画面が表示されます。目的は以下の中から選べます:

  • 認知度の向上
  • トラフィックの増加
  • エンゲージメントの促進
  • リード獲得
  • アプリのインストール
  • 売上の拡大

目的を選んだら「次へ」をクリックして進みましょう。

広告の目的の意味がわからない場合は、右の説明を参考にしましょう。

4. キャンペーンの詳細を設定

次はキャンペーンの詳細を設定します。

まずは、「パフォーマンスの目標」を設定します。パフォーマンスの目標は。広告のパフォーマンスを図る基準となるもので、広告リーチ数やインプレッション数、動画の再生数などから設定できます。

続いて、フリークエンシーコントロールです。フリークエンシーコントロールは「同じユーザーにどのくらいの頻度で広告を表示するか」を設定できる機能です。ターゲットの反応を見ながら適切な頻度に変更することもできます。

続いて、予算とスケジュールの設定をしましょう。

以下では、ターゲットオーディエンスの設定をできます。MetaのAdvantage+ オーディエンス自動化オプションを活用することで、AIが最適なユーザーにリーチします。また、地域、年齢、性別、興味関心など、細かい条件設定も可能です。

広告クリエイティブの設定

  1. 「シングル画像または動画」を選択
  2. 「動画広告」を選び、リール形式の動画をアップロード
  3. プレビュー画面で、広告の見え方を確認

プレビューが表示されない場合は、画面中央の「確認」タブをクリックし、青いボタンを押すと表示されます。

最後に「配置」の設定です。手動配置は、単独でリール広告を配信する場合に選択しましょう。[配置] → [ストーリーズ] → [Instagramリール]にチェックを入れることで設定できます。自動配置は、ストーリーズやフィードに自動でリール広告が含まれます。

5.「公開する」ボタンをクリック

全ての設定が完了したら、右下に表示されている「公開する」ボタンをクリックしましょう。

  • 審査が完了すると正式に配信が開始されます。
  • 審査状況は広告マネージャー内で確認できるので、公開後はステータスをチェックしましょう。

インスタのリール広告で成果を向上させるポイント

リール広告を最大限に活用するためには、ただ出稿するだけでなく、視聴者の心をつかむ工夫が必要です。ここでは、リール広告の成果を高める5つのポイントを紹介します。

  1. 動画開始3秒で注意を引く
  2. ストーリー性やデザイン性を高める
  3. 流行りの楽曲をBGMに設定する
  4. プロフィールページの充実
  5. 配信後の成果確認と改善

1. 動画開始3秒で注意を引く

Instagramユーザーの多くは、動画の冒頭3〜5秒以内に「見るか」「スキップするか」を判断します。そのため、最初の数秒でインパクトを与えることが重要です。

効果的な手法の例

  • 「〇〇な人、必見!」と質問形式で興味を引く
  • 「今だけ!」など緊急性を感じさせるメッセージを加える

2. ストーリー性やデザイン性を高める

リール広告は単なる動画ではなく、ユーザーが共感できるストーリーを伝える場です。AI技術が発達し、情報があふれる現代では、「リアル」なストーリーに共感するユーザーが増えています。

ポイント

  • ストーリー性のある動画:商品の誕生秘話や利用シーンを具体的に描く
  • デザイン性の工夫:3秒ごとに視覚的な「変化」を与える(カメラアングルの切り替え、テキストの挿入など)
  • アニメーションの活用:動きのあるデザインで視聴者を引き込む

特にリール動画はテンポの速い場面転換が好まれるため、1〜3秒ごとに映像やテキストを切り替えることでユーザーの集中力を維持できます。

3. 流行りの楽曲をBGMに設定する

Instagramのリールでは、人気の楽曲をBGMとして活用することで視聴者の関心を引きやすくなります。流行りの楽曲はリール内でシェアされやすく、音源を起点にした検索機能もあるため、視聴回数の増加が期待できます。

ポイント

  • 人気の音源をリサーチし、トレンドに合ったBGMを選ぶ
  • 無音の動画は違和感を抱かれることが多いため、必ずBGMを設定する

4. プロフィールページの充実

リール広告を見たユーザーがプロフィールページを訪れることは非常に多いです。広告を見て興味を持ったユーザーが「何の会社なのか?」「どんな商品を提供しているのか?」をすぐに理解できるよう、プロフィールを充実させておくことが重要です。

改善ポイント

  • 会社名と簡単な紹介:「どんな商品やサービスを提供しているか」を明確に記載
  • ビジョン・ミッションの一言追加:企業の信頼感や方向性を伝える
  • 営業時間・予約方法の明記:飲食店やサービス業は必須

5. 配信後の成果確認と改善

広告を出稿して終わりではなく、配信後の分析と改善も欠かせません。Instagramの広告管理ツールでは、以下の項目を確認できます。

主なチェックポイント

  • インプレッション数:広告が表示された回数
  • エンゲージメント率:いいね、コメント、シェアの総数
  • クリック数:プロフィールやリンク先へのアクセス数

結果を分析することで、ターゲット設定クリエイティブの改善が行いやすくなります。例えば、クリック数が少ない場合は、CTA(Call to Action)の強化が必要かもしれません。定期的な見直しを行うことで、リール広告の効果はさらに向上します。

インスタのリール広告を配信する際の注意点

リール広告を効果的に活用するためには、配信時の注意点をしっかり把握しておくことが重要です。ここでは、リール広告の信頼性を損なわず、成果を最大化するための4つのポイントを解説します。

  1. 過度な誇張表現を避ける
  2. 音楽の著作権に配慮する
  3. 誤解が生まれる表現を避ける
  4. GIFや過度な装飾を控える

1. 過度な誇張表現を避ける

リール広告ではインパクトを与えることも重要ですが、誇張しすぎた表現は逆効果になる場合があります。動画の冒頭で過剰な謳い文句で注意を引いても、内容が実態と異なる場合、視聴者は不信感を抱きます。

よくある誇張表現の例

  • 「絶対に○○が手に入る!」
  • 「誰でも簡単に成功できる!」
  • 「たった1日で劇的な効果!」

こうした過度な表現は、いいねや保存の取り消しだけでなく、ブランドイメージの低下にもつながります。誠実な情報提供を心がけ、信頼性のある広告を目指しましょう。

2. 音楽の著作権に配慮する

リール広告で使用する音楽には、著作権の確認が必要です。Instagramでは、著作権で保護された音楽を無断で使用することはできません。特にビジネスアカウントでは、商用利用可能な音源のみ利用できる制約があります。

おすすめの音楽リソース:

広告の配信前に、必ず使用している音源が商用利用可能か確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。

3. 誤解が生まれる表現を避ける

リール広告に限らず、誤解を招く表現は信頼を損ねる原因になります。例えば、価格やサービス内容に関する情報が不明確な場合、ユーザーが誤解してクレームにつながることがあります。

避けるべき表現の例

  • 「今だけ無料!」 → 実際には条件付きの場合は明確に記載する
  • 「永久保証!」 → 保証内容の詳細が不明確な場合は注意
  • 「数量限定!」 → 実際には限定数がない場合は誇大広告とみなされる

情報は正確かつ具体的に伝えることで、視聴者の信頼感を高めることができます。

4. GIFや過度な装飾を控える

リール内では、過剰なデコレーションを避けるのがポイントです。文字が多すぎたり、大きすぎたり、絵文字が多用されていると、視聴者は情報を処理しきれずに離脱してしまうことがあります。

効果的なデザインのポイント

  • 簡潔なテキスト:1シーンあたり3〜5ワード以内
  • 絵文字の使用は最小限:強調したいポイントだけに使う
  • 読みやすいフォントサイズ:スマホ画面で確認しやすい大きさ

視覚的なノイズを減らし、伝えたいメッセージがクリアに伝わるデザインを心がけましょう。

まとめ

今回は、インスタグラムのリール広告について、概要から始め方まで解説しました。ここで重要なポイントを振り返っておきましょう。

  • 投稿形式:基本は30〜90秒の短尺動画だが、最大15分まで投稿可能。
  • 表示場所:発見タブやフィードに表示され、多くのユーザーにリーチしやすい。
  • 広告感の少なさ:通常のリールと同じ形式で表示されるため、自然に視聴されやすい。
  • 課金方式の種類:CPM(インプレッション課金)、CPC(クリック課金)、CPI(インストール課金)の3つから選択可能。
  • エンゲージメントの取得:いいね、コメント、シェアなど、通常の投稿と同じアクションが行える。
  • 拡散力の高さ:リールのシェア機能リミックス機能を通じて、二次拡散も期待できる。

株式会社free web hope はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げ戦略的運用を提供しています。広告運用でお悩みでしたらまずは

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監修者:古瀬純功

free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント

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